みんなどれくらい投資してる?
30代・40代「貯蓄と投資の黄金比率」とは。
客観データで見る、日本人の「お金の置き場所」
ミサトさんのように「貯金100%」という方は、実際どれくらいいるのでしょうか。日本銀行が発表している最新の統計データ(資金循環統計)を見てみましょう。
データによれば、日本の家計全体では、金融資産の約51%が「現金・預金」です。ミサトさんと同じように、半分以上を安全な貯蓄に置いている人が多いことがわかります。
一方で、「株式」や「投資信託」といった、いわゆる「投資性資産」の合計は、約19.6%となっています。
「なんだ、やっぱり貯金派がマジョリティ(多数派)じゃない」と、少し安心されたかもしれません。
30代・40代の「リアル」な数字
しかし、もう少し世代を絞ったデータを見てみると、違う景色が見えてきます。
金融広報中央委員会の調査(令和5年)によると、30代の単身世帯(ミサトさんと同世代・ライフスタイル)では、金融資産に占める「預貯金」の割合は49.8%(約半分)であるのに対し、「株式」や「投資信託」などの投資性資産は、合計で41.8%(約4割)となっています。
これは何を意味するでしょうか?
ミサトさんと同世代で、ライフスタイルが近い人たちの中では、「貯金だけ」という人はむしろ少数派になりつつあり、「貯金も投資も、ほぼ半々」というのが、一つのスタンダードになっている可能性を示しています。
なぜ、彼らは「投資」も選んでいるのか?
ミサトさんと同じように日々忙しく働く同世代の人々が、なぜ「怖い」かもしれない投資を選ぶのでしょうか。
それは、彼らが「ギャンブル好き」だからではありません。「コンパス+」の他のページでも解説しているように、以下の2つの事実に合理的に気づいているからです。
- 1. 「貯める」だけでは「育たない」という事実
超低金利の今、銀行預金(例:0.2%)では、資産がほとんど増えないことを知っているからです。 - 2. 「機会損失」という考え方
世界経済が成長する平均リターン(例:年3%~5%)の恩恵を受けないことは、「得られたはずの利益(未来の贈り物)」を逃している「損失」である、と気づいているからです。
彼らは「貯金」という"守り"も固めつつ、同時に「投資」という"育て"の選択肢も持つことで、将来への備えを万全にしようとしているのです。
「私の場合」は、どうなる?
「みんなの割合」は分かりました。では、一番知りたいのは「もし、あなたがその一歩を踏み出したら、未来はどう変わるのか?」ですよね。
「私の場合、毎月の貯金2万円のうち、もし半分の1万円を投資に回したら?」
「貯金100万円のうち、もし半分の50万円を初期投資にしたら?」
その「IF(もしも)」の未来を、わずか3分で体験できるツールがあります。
「貯金だけの未来」と「投資も始めた未来」、2つのパターンをグラフで比較し、あなた自身の「機会損失」がいくらになるか、その目で確かめてみませんか?
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※本ページは、金融知識に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取引を推奨したり、勧誘したりするものではありません。
※統計データは参照時点のものであり、変動する可能性があります。
※金融商品の選択や投資の最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。