投資はギャンブルと何が違う?
「リスク」の本当の意味
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ミサト
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体験:「リスク」を山登りに例えてみよう
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地元の裏山(低リスク・低リターン)
⛰️
- リターン: 山頂からの景色(そこそこ)
- リスク(振れ幅): 低い。(スニーカーで登れる。ケガの可能性も低い)
冬の富士山(高リスク・高リターン)
🏔️
- リターン: 山頂からの景色(最高・絶景)
- リスク(振れ幅): 高い。(遭難の可能性あり。高度な装備と準備が必須)
ミサト
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「ギャンブル」と「投資」の決定的な違い
でも、結局「ギャンブル」と何が違うのですか? どちらも「振れ幅」がありますよね?
ミサトさん、これが一番の核心です。この2つは、似ているようで「目的」と「結果の総和」が全く違います。
- ギャンブル(例:競馬、宝くじ)
目的は「短期的な刺激と利益」。参加者のお金を集め、手数料を引いた残りを分配します。誰かが得をすれば、必ず誰かが損をします。全員の利益の合計は、必ずマイナスになる「マイナスサム・ゲーム」です。 - 投資(例:株式、投資信託)
目的は「長期的な資産形成」。企業や経済の「成長」にお金を投じます。世界経済が成長すれば、企業の利益が増え、株価が上がり、投資家(あなた)の資産も増えます。参加者全員が(理論上は)勝てる可能性がある「プラスサム・ゲーム」です。
私たちが目指すのは、もちろん後者の「プラスサム・ゲーム」です。世界経済が年3〜5%成長するのに合わせて、自分の資産もゆっくり育ててもらう、という合理的な考え方なのです。
「リスク=振れ幅」は分かりました。でも、元本が減る可能性があるのは事実ですよね?
はい、その通りです。それが「振れ幅」であり、投資の「リスク」です。短期的に見れば、元本を割る(マイナスになる)可能性は常にあります。
しかし、前回のグラフを思い出してください。
「貯金(Path A)」は、何もしなくても「インフレ」と「機会損失」によって、実質的な価値が減っていくリスクに晒されています。
どちらもリスクがある、ということです。その上で、どちらのリスクを取るか、という選択になります。
- 貯金のリスク: 自分ではコントロールできない「インフレ」や「機会損失」に、静かに資産が蝕まれていくリスク。
- 投資のリスク: 短期的な「振れ幅」はあるが、やり方次第で「管理」でき、長期的に「プラスサム」を目指せるリスク。
なるほど…。「投資」のリスクは「管理」できる、ということですか?
その通りです! それこそが、投資がギャンブルと違う、最大のポイントです。
リスクは「ゼロ」にはできません。しかし、ミサトさんが富士山に登るために「準備」をすると言ったように、投資のリスクも「小さく管理する」ことが可能です。
そのための、誰でも実践できる、投資の王道とも言える「3つの魔法」があります。次のページで、その具体的な方法(=リスク管理術)を学びましょう。
※本ページは、金融知識に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取引を推奨したり、勧誘したりするものではありません。
※金融商品の選択や投資の最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。