NISA口座で利益が出たら
賢い売却方法と「非課税枠の復活」を解説

NISAは売る時もお得!でも、いつ売るのがベスト?

NISAで資産に利益が育ってきたとき、次に気になるのが「いつ、どうやって売ればいいの?」ということ。

新しいNISAは、売却(利益確定)する時も大きなメリットがあります。この記事では、NISAの賢い売却タイミングと、新NISAの目玉である「非課税枠の復活」について、わかりやすく解説します。

NISAの売却ルールを知ろう

【大原則】NISAの利益はいつ売っても非課税!

まず一番大事なことは、NISA口座で得た利益(売却益)には、税金がかからないということです。
通常の投資では利益に対して約20%の税金がかかりますが、NISAならその心配は一切不要。
いつ売却しても、利益をまるごと自分のものにできます。

また、iDeCoと違っていつでも自由に引き出せるのもNISAの特徴です。
「一定期間引き出せない」といった縛りはないので、急にお金が必要になった時でも安心です。

利益が出ても税金を気にせず売却できるのが、NISA最大のメリットです。

【新NISAのすごい点】売っても枠が翌年"復活"する!

新しいNISAの画期的な点が、売却した商品の購入分の非課税枠が、翌年に復活する仕組みです。
例えば、100万円で買った商品が150万円に値上がりした時に売却すると、元の100万円分の枠が翌年によみがえり、また非課税で投資できるようになります。

この仕組みは、まるで「おかわり自由」なお皿のようなもの。
生涯にわたって非課税の恩恵を受け続けることができます。

ライフイベントに合わせて柔軟に売却し、また投資を再開できるのが強みです。

じゃあ、いつ売るのがいいの?

NISAの基本は、長期保有でじっくり資産を育てることです。
売却を考えるのは、主に以下のようなタイミングです。

  • ライフイベントで資金が必要になった時:
    例)子どもの教育資金、住宅購入の頭金、車の買い替えなど。
  • 目標金額に到達した時:
    例)「20年で500万円」といった目標を達成したタイミング。
  • 急な出費が必要になった時:
    予期せぬ病気やケガなどで、まとまったお金が必要になった場合。

目先の価格変動に一喜一憂せず、長期的な計画に基づいて売却を考えましょう。

注意!短期売買はNISAの趣旨と違う

非課税枠が復活するからといって、頻繁に売買を繰り返す(デイトレードなど)はおすすめできません。
NISAはあくまで長期的な資産形成を応援する制度です。

また、枠が復活するのは「翌年」なので、同一年内に何度も売買して枠を使いきってしまうと、その年はもう非課税で投資できなくなります。
年間の投資上限額(つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円、合計360万円)を超えて枠が復活することもないので、注意が必要です。

枠の復活を理解し、長期的な視点で活用しよう

NISA口座での売却は、利益が非課税になる大きなメリットがあります。
さらに、新NISAでは売却枠が翌年復活するため、ライフプランの変化に柔軟に対応できるようになりました。

この仕組みをよく理解し、短期的な売買に走らず、長期的な視点で賢く資産形成を進めましょう。

※本ページは特定の商品や運用方法の勧誘を目的としたものではありません。
※投資の価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。元本や利益が保証されるものではありません。
※NISA制度の内容は変更となる場合があります。最新情報は金融庁の公式サイトをご確認ください。

NISAとよく比べられる制度に
「iDeCo(イデコ)」があります。
次は、
「NISAとiDeCoの違い」を見てみましょう。