「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の上手な使い分け術
NISAには2つの「お財布」がある！
2024年から始まった新しいNISA。実は、このNISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2種類の投資枠（まるでお財布が2つあるようなイメージです！）が用意されています。
それぞれの特徴を理解して、自分に合った賢い使い方を見つけましょう。
2つの投資枠を理解しよう
投資枠 01：つみたて投資枠とは？
つみたて投資枠は、毎月コツコツと一定額を自動で積み立てていくスタイルに向いています。
まるで「自動積立貯金箱」のように、気づかないうちに資産が少しずつ増えていく感覚です。
一度設定すれば、毎月決まった金額が自動で引き落とされるので、手間もなく続けやすいのが特徴です。
年間120万円まで投資可能
金融庁が厳選した、長期・積立・分散投資に適した投資信託などが対象です。
一度設定すれば自動で投資が進むので、手間がかかりません。
少額から始められ、投資のタイミングに悩む必要がないため、初心者の方に特におすすめです。
コツコツ自動化で、初心者でも安心して始められます。
投資枠 02：成長投資枠とは？
成長投資枠は、つみたて投資枠よりも自由度の高い投資ができるのが特徴です。
まるで「ちょっと自由なボーナス貯金箱」のように、ボーナスなどのまとまったお金を自分のタイミングで活かせます。
「今、チャンスだな」と思ったときに投資できるのが、この枠の魅力です。
年間240万円まで投資可能
投資信託だけでなく、個別企業の株式（個別株）など、幅広い商品が対象です。
自分の判断で好きな商品に、好きなタイミングで一括投資も可能です。
積極的にリターンを狙いたい中〜上級者向けの選択肢も含まれます。
自由度が高く、慣れてきたら活用したい投資枠です。
2つの投資枠を比較しよう
どう違うの？一目でわかる比較表
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は、どちらもNISAの非課税枠ですが、仕組みや使い方に少し違いがあります。
それぞれの特徴を一目で比べられるよう、主なポイントを表にまとめました。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間投資上限額 | 120万円 | 240万円 |
| 生涯非課税保有限度額 | 合計1,800万円 （うち成長投資枠は最大1,200万円） |
|
| 対象商品 | 長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託等 | 上場株式・投資信託等（一部除外あり） |
| 投資スタイル | 積立 | 積立・一括 |
| おすすめな人 | 初心者、コツコツ派 | 中〜上級者、アクティブ派 |
※両方の枠は併用可能です。その場合、年間の合計投資額は最大360万円となります。
初心者におすすめの使い方は？
もし迷ったら、まずは「つみたて投資枠」から始めてみるのがおすすめです。
自動でコツコツ投資する習慣を身につけることができます。
投資に慣れてきて、「もう少し積極的に投資してみたい」「応援したい企業の株を買ってみたい」と思ったら、その時に「成長投資枠」の活用を検討してみましょう。
もちろん、最初から両方の枠を併用することも可能です。
まずは「つみたて」から。慣れてきたら「成長」も活用しましょう。
自分のスタイルに合わせて賢く活用しよう
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は、どちらが良い・悪いというものではありません。
ご自身の投資経験やリスク許容度、ライフプランに合わせて、片方だけ使ったり、両方を組み合わせたりと、柔軟に使い分けることが大切です。
※本ページは特定の商品や投資手法の勧誘を目的としたものではありません。
※投資は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。元本や利益が保証されるものではありません。
※NISA制度の内容は変更となる場合があります。最新情報は金融庁の公式サイトをご確認ください。